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むちうちはどこが痛い?首以外に出る症状と受診の目安

追突された直後は、意外なほど平気だったりします。相手と言葉を交わし、警察を待ち、そのまま自分で運転して帰る人さえいる。ところが翌朝、布団から起き上がろうとした瞬間に、首がズキンときて動けない。えっ、これ何…?と、青ざめる。

むちうちは、そういう遅れ方をするケガです。しかも、痛む場所が首だけとは限りません。頭、肩、背中、腕、腰。首から遠く離れた場所に出てくることもあって、事故と結びつけられないまま我慢してしまう人がいます。

どこにどう出るのかを先に知っておくと、体からの便りを取りこぼさずにすみます。

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中心はやはり首。ただし前も後ろも

もっとも多いのは、首の後ろ側です。うなじから肩へ続くあたりが、ガチガチに張って重い。上を向こうとすると突っ張り、後ろを振り向く動きで引っかかる。運転中の後方確認がつらくなって、はじめて異変に気づく人もいます。

首の横や前が痛むことも。のどのあたりが締めつけられるようで、飲み込むときに違和感を覚える場合すらあります。首は前へ後ろへと大きく振られているので、後ろ側だけが傷むとは限らないわけです。

痛みの出方もさまざま。じっとしていてもうずくのか、動かしたときだけ差し込むのか。指で押すと一点が響くのか。このあたりは、診てもらうときに伝えられるよう、覚えておくと役立ちます。

痛みは、あとからやってくる

事故の直後は、体が張りつめています。気持ちも高ぶっていて、痛みに気づきにくい。数時間後、あるいは翌日、翌々日になってから、じわじわと表面化してくる。これがむちうちの、ややこしいところです。

その日は平気だったから大丈夫。そう判断して過ごすうち、三日目あたりでどっと出てくる。そんな経過をたどった人を、私は何人も見てきました。あのとき診てもらっておけば、と悔やむ声も聞きます。

だからこそ、事故のあとは、痛みがなくても一度診てもらってほしいんです。あとから症状が出たときに、そのつながりを確かめてもらう土台にもなりますから。

首から離れた場所に出るサイン

ここが、多くの人にとって意外なところでしょう。

まず、頭痛。後頭部から締めつけられるように痛んだり、こめかみが重くなったり。首の付け根のこわばりが、頭のほうへ響いていくかたちです。事故のあと頭痛が続くなら、それも一緒に伝えてください。

肩と、肩甲骨のあいだ。首を支えている筋肉は背中まで広がっているので、そこが張って重くなります。ずーんとのしかかるような感覚で、こりだと思って見過ごされがちなところ。

腕や手にしびれが出ることもあります。じんじんする、力が入りにくい、指先の感覚がおかしい。これは首の神経が関わっている可能性があるので、必ず伝えてほしいサインです。

あごや、腰まで及ぶことも。衝撃の受け方によっては、かみ合わせに違和感が出たり、シートに押しつけられた腰が痛んだり。首のケガなのに腰?と思うかもしれませんが、体はつながっています。

痛みだけじゃない、こんな不調も

むちうちで戸惑うのは、痛み以外の症状が出る場合があること。

頭がぼんやりして、考えがまとまらない。めまいや、ふわふわ揺れる感じ。吐き気。耳鳴り。目が疲れやすい、まぶしい。ひどく疲れる、眠れない。気分が沈む、いらいらする。

こうした不調は、周りに理解されにくいのがつらいところです。見た目には元気そうなのに、本人はしんどい。気のせいだと自分を責めてしまう人もいます。でも、事故のあとに出てきたのなら、それはちゃんと伝えるべき情報。ひとりで抱えないでください。

伝えるときのコツをひとつ。いつ、どこが、どんなふうに痛むのか。日ごとにメモしておくと、受診の場で言葉に詰まりません。痛いです、だけでは伝わりきらないんですよね。朝がつらい、下を向くと響く、夕方になると頭が重い。そんな断片で十分です。あとから症状が増えたときも、その記録が助けになります。

なぜ、あちこちに出るのか

首は、重い頭を細い柱で支えています。そこへ後ろから衝撃が来ると、頭が振り子のように大きく振られる。この急な動きで、首まわりの筋肉や、関節を支える組織が引き伸ばされたり傷んだりします。

首を支える筋肉は、頭や肩、背中へと広がってつながっています。だから、傷んだ場所の影響が、離れたところへ顔を出す。神経が刺激されれば、腕や手にしびれとして届くこともある。

正直なところ、むちうちの症状がなぜこれほど幅を持つのかは、すべてがきれいに説明しきれているわけではありません。分からない部分は、分からないまま置いておく。そのうえで、出ている症状を丁寧に拾い上げていく。そういう向き合い方が現実的だと感じています。

ついでに言えば、車の追突だけとは限りません。自転車で転んだ、スポーツでぶつかった、遊具から落ちた。首が大きく振られる場面なら、どこでも起こりえます。あんな軽い接触で?と驚かれることも!けれど、大事なのは衝突の派手さではなく、首がどう振られたか。そこなんです。

すぐ受診してほしいサイン

次のような様子があるなら、様子見はやめてください。手足のしびれや、力が入らない。激しい頭痛。くり返す吐き気やおう吐。ものが二重に見える。ろれつが回らない。意識がぼんやりする。排尿や排便の感じがおかしい。

事故の直後、頭を打った覚えがあるなら、なおさら早めに。時間がたってから変化が出ることもあります。ためらわず、医療機関へ。

まずは整形外科で、状態を確かめて

はっきりお伝えしておくと、整体はケガを診断したり治したりする立場にはありません。首の中で何が起きているのか、骨や神経に問題はないのか。それを確かめられるのは、専門の医療機関だけです。

とくに事故のあとは、早めに受診しておくことが大切になります。時間があくほど、症状と事故のつながりが分かりにくくなってしまう。体のためにも、その後の手続きのためにも、まずは診てもらう。この順番を飛ばさないでください。

痛みがなくても、念のため。そう考えて足を運ぶくらいで、ちょうどいいと思います。

いつまで続くの?

いちばん知りたいところでしょう。ただ、何日で終わりますと言い切れる数字はありません。衝撃の大きさも、傷んだ場所も、もともとの首の状態も、人によってまるで違うからです。

数日で軽くなる人もいれば、月をまたいで付き合う人もいます。数字を追いかけて焦るより、昨日より今日は動かしやすいか、そこを目安にしてみてください。少しずつでも上向いているなら、体は前へ進んでいます。

反対に、日ごとにつらさが増していく、新しい症状が出てきた。そんなときは我慢を重ねず、もう一度診てもらいましょう。

つらい時期を、どう過ごすか

はじめのうちは、無理をしないこと。痛む方向へ首を回そうとしたり、確かめるようにぐるぐる動かしたりは、やめておきましょう。

自分で強く押しほぐそうとするのも、この時期は避けてください。傷んだ組織への強い圧は、新たな刺激にしかなりません。よかれと思ってやったことで、かえって痛みが増す。そんな遠回りは惜しいでしょう。

いっぽうで、こわがってずっと固めたままでいると、首まわりは動きを失っていきます。どこまで動かしていいかは、診てもらった医療機関の指示に沿って。安静と、少しずつ動かすことのさじ加減は、自己流で決めないほうが安全です。

眠るときは、枕の高さを見直してみてください。首が反ったり曲がったりしない高さに整えるだけで、朝のつらさが変わることがあります。体を冷やさないのも、地味ながら支えになってくれる。

長引かせないために

むちうちは、回復に時間がかかることがあります。焦って元の生活へ一気に戻そうとすると、そのぶん揺り戻しが来る。段階を踏んで、少しずつ戻していくほうが確実です。

日常の姿勢も、じわじわ効いてきます。うつむいてスマホをのぞき込む時間が長ければ、首はいつまでも休めません。ときどき顔を上げて、肩を回して、深く息を吸う。それだけでも首の居心地は変わってきます。

整体でお手伝いできるのも、この土台の部分です。ケガを治す施術ではなく、首や背中が楽な姿勢でいられるよう、体の使い方を整えていく方向で。医療機関で確かめてもらったうえで、というのが前提になります。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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