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寝違えで背中が痛い原因と対処法|やってはいけない動き

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首をやったはずなのに、痛いのは背中

朝、布団から体を起こした瞬間にズキッときて、そのまま固まってしまう。首を寝違えたと思ったのに、痛みの中心は肩甲骨の内側あたりにある。この食い違いに戸惑って相談にみえる方は、本当に多いです。

首と背中は、別々の部品として並んでいるわけではありません。首の骨は背骨の一番上の区画で、その下へ胸の高さの背骨がそのまま続いている。首を支える筋肉の何本かは、背中の真ん中あたりまで長く伸びて、肩甲骨や肋骨に付着しています。首の付け根で起きたことが背中側に響くのは、構造から見れば自然な流れなんですね。

肩甲骨を引き上げる筋肉、肩甲骨を背骨側へ寄せる筋肉、首から背中の広い範囲を覆う筋肉。このあたりが緊張すると、痛みの中心は首から下へずれて感じられます。首を横に倒したときに背中がピリッとくるなら、その道筋を疑ってみる価値があるでしょう。

犯人は寝相じゃなく、前日にいる

寝違えは寝相のせいにされがちですよね。ただ、現場で話を聞いていくと、原因の多くは前日に見つかります。

長時間の同じ姿勢。画面を見下ろし続けた首。冷房の風が当たり続けた肩。強い緊張が抜けないまま迎えた夜。こういう日は、布団に入る時点で背中がガチガチになっています。その状態で眠ると、何が起きるか。寝返りが減るんです。

寝返りは、体が自分でおこなう姿勢の調整です。無意識のうちに圧のかかる場所を入れ替えている。それが打てないまま何時間も過ごせば、同じ一点に負担が集中します。

朝の痛みは、夜のうちに届いた請求書みたいなもの。使ったのは前日の自分、というわけ。

直後にやってはいけない四つのこと

痛みが出た直後、多くの方がやってしまう行動があります。

痛い場所をぐいぐい押す。首をぐるぐる回して、どこまで動くか確かめる。無理に伸ばして治そうとする。熱いお風呂に長く浸かる。

どれも長引かせる方向に働きます。刺激を受けた組織を、体はさらに固めて守ろうとするからです。翌日、前日より動かなくなった状態で来院される方を、私は何度も見てきました。はぁ…と肩を落とすあの表情を見るたび、最初の数時間の過ごし方こそ伝えておきたいと思うんです。

どこまで動くか確かめたくなる気持ちは、痛いほど分かります(笑)。ただ、痛めた当日の確認は一往復で十分。痛みが出る手前で止めておく。それだけで翌朝の状態がまるで違ってきます。

最初の一両日をどう過ごすか

冷やすか、温めるか。ここで手が止まる方が多い。

判断の軸はシンプルです。触ると熱を持っている、ジンジンと脈打つように痛む、動かさなくてもうずく。この段階なら、冷やしたほうが落ち着きやすい。薄いタオルを一枚挟んで、短時間で切り上げます。長時間当て続けるのは避けてください。

熱感がなく、こわばって動かしにくいだけの状態なら、温めたほうが動かしやすさが戻ってくる方が多いですね。入浴も、熱すぎない湯にさっと浸かる程度で。

寝る姿勢も工夫できます。仰向けで背中が痛むなら、膝の下に丸めたタオルを入れて、腰の反りを浅くする。横向きなら、抱えられるものを胸の前に置いて、上側の腕が前へ落ちないよう支える。腕の重みが肩甲骨を引っぱり続けるのを防ぐだけで、夜中に目が覚める回数が変わってきます。

動かせるようになってから

二日、三日と過ごして可動域が戻ってきたら、次の段階へ。

最初に取り組んでほしいのは呼吸です。痛みがあると、人は無意識に息を浅くします。浅い呼吸が続くと肋骨の動きが小さくなり、背中は固まったまま。椅子に浅く腰かけて、鼻から吸い、口から長く吐く。吐くときに肋骨がしぼんでいく感覚を追いかけてみてください。背中がじわっとほどけていく感じが分かる方は少なくありません。

次に肩甲骨。両肘を曲げて肩の高さに構え、肘の先で大きな円を描きます。痛みの出ない範囲で、ゆっくり。回数を稼ぐより、動きの質を優先してほしい。

見落とされやすいのが股関節まわりです。背骨の土台は骨盤で、股関節が硬いと骨盤が動きません。そのしわ寄せは、背中の真ん中あたりに集まってきます。椅子に座ったまま片脚を反対の膝に乗せ、背中を丸めないよう気をつけながら体を前へ倒す。お尻の外側が伸びていれば、それで足りています。

背中を痛めているのに、なぜ股関節なのか。不思議に思うかもしれません。ただ、背中だけをどうにかしようとして空回りしてきた方ほど、ここで手応えを感じています。

何度も繰り返す人に共通していたこと

年に何度も寝違える方がいます。話を重ねていくうちに、いくつかの共通点が浮かんできました。

一つ目は、眠る前の減速がないこと。仕事の画面を閉じて、そのまま布団に直行する。頭も体も走った状態で横になるので、筋肉が緩んでいく時間を丸ごと飛ばしています。

二つ目は、日中に上を向く時間がほぼゼロなこと。下を向く姿勢ばかり積み重なると、首の後ろから背中の上部は引き伸ばされ続けます。伸ばされっぱなしの筋肉は、縮こまった筋肉と同じくらい疲れる。ここを知らないまま、ストレッチで伸ばそう伸ばそうとしている方が多いんですよ。

三つ目が、痛みが引いた瞬間に全速力で元の生活へ戻ること。動けるようになった日に、たまった片づけを一気に済ませる。そして翌朝また固まる。この往復を何年も続けてきた、という話を私は何度も聞いてきました。

回復した直後の数日は、まだ元通りではありません。八割戻ったくらいの感覚で動くのが、結局いちばん早い。

枕とマットレス、そして寝る前の一手間

枕を替えれば解決する。そう考えている方は多いけれど、枕だけで片づく話ではないんですよね。

高さが合っているかどうかは、仰向けで寝たときに首の前側が突っ張らないか、横向きになったとき鼻筋と胸の中心が一直線に近いか、このあたりが目安になります。柔らかすぎて頭が深く沈むものは、寝返りの邪魔をします。

マットレスも同じ理屈です。沈み込みすぎると寝返りに力が要る。硬すぎれば肩や骨盤の一点に体重が集まる。選ぶ基準を一つに絞るなら、寝返りが軽く打てること。

寝る前にできることも添えておきます。布団に入る直前、両腕を上へ伸ばして大きく伸びをして、息を吐きながらストンと力を抜く。子どものころ、誰に教わらなくてもやっていた動きですよね。あれを意識して取り戻すだけで、横になったときのこわばり方が変わってきます。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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