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ふくらはぎの肉離れは歩けるけど痛い|今やることと受診の目安

ダッシュした瞬間、ふくらはぎに誰かがボールをぶつけてきたような衝撃。 振り返っても誰もいない。あの独特の感覚を、経験した人は忘れません。

歩ける。びっこを引きながらだけど、歩ける。だから病院に行くほどでもない気がしてくる。 ただ、蹴り出しの一歩でズシンと来る。階段が怖い。

目次

歩けることは、軽さの証明にならない

ふくらはぎには複数の筋肉が重なっています。一部が傷んでも、残りが仕事を肩代わりして歩けてしまう。 つまり、歩けるかどうかは損傷の大きさと直結しません。

歩けたから軽いと判断して二日後にまた走り、そこで本格的にやってしまう。この流れを何度も見てきました。 最初の数日をどう扱うかで、戻るまでの日数が倍近く変わります。歩けるうちに正しく扱う方が得。

肉離れなのか、それとも別のものか

ブチッという感覚があった。あるいは、後ろから蹴られたような衝撃があった。この体験があれば、筋肉の損傷を疑う材料になります。

こむら返りの後に残る痛みと混同されがちですが、あれは数分で治まるのが普通。翌日まで痛みが続き、押すと一か所が鋭く痛むなら別の話。 筋肉痛は両脚に出て、全体的にだるい。片脚の一点だけが痛むなら、性質が違います。

ふくらはぎの下の方、アキレス腱に近い場所で強い衝撃があった場合は、腱の問題が混ざっている可能性があるので自己判断しないこと。

すぐ受診してほしいサイン

・つま先立ちがまったくできない、力が入らない ・ふくらはぎにへこみや段差を触れる ・広い範囲に内出血が広がった ・足先のしびれ、色の変化、冷たさ ・張りが時間とともに強くなり、我慢できないほどになる

もう一つ、別の理由でふくらはぎが痛むケースがあります。 思い当たる負荷がないのに片脚だけ腫れて、熱を持ち、赤みがある。長距離の移動や手術の後だった。息苦しさや胸の痛みをともなう。 この組み合わせは、筋肉の話ではない可能性があるため、すぐ医療機関へ。ひやりとする話ですが、知っておいて損はありません。

痛む場所で、見当をつける

膝の裏寄り、ふくらはぎの内側の上の方。ここが一番多い場所。走る、跳ぶ、切り返す動作で傷めやすい。

もっと深いところが痛む、押しても表面から届かない感じ。長距離を走った後や、坂道の多いコースの後に出やすい。

下の方、アキレス腱へ移行するあたり。ここは腱の領域と重なるので、痛みが続くなら整形外科で確認してほしい場所。

自分で場所を指させるかどうかも情報になります。ぼんやり全体が痛いのか、一点を押すと飛び上がるのか。後者の方が、損傷としてははっきりしています。

最初の三日でやること

冷やす。十分ほど当てて外す。これを何度か。 弾性包帯や、ふくらはぎ用のサポーターで軽く圧迫する。締めすぎて指先の色が変わるようなら緩めてください。 座っている時、寝る時は足を高くする。クッションを一つ足元へ。

歩き方も工夫を。 かかとから着いて蹴り出す普通の歩き方は、傷んだ場所を毎歩引き伸ばします。歩幅を狭くして、足裏全体でそっと着く。 靴の中にかかとを少し上げるものを入れると、ふくらはぎの緊張が減って楽になることが多い。厚みのあるインソールでも代用できます。

入浴は初日から数日、長湯を避けて。温まった後に痛みが増したという話はよくあります。

この時期にやってはいけないこと

伸ばして確かめる。これが最悪の一手。 傷んでいるのは筋肉そのもの。引っ張れば、修復しかけた部分がまた離れます。痛みが引いたか試したくなる気持ちは分かるものの、そこは我慢どころ。

強く押してほぐす。同じ理由で避けたい。 初期に温める。腫れと内出血が広がりやすい。 走って確かめる。三日目あたりに、なんとなく走れそうな気がしてくる時期が来ます。あれは罠(泣)。

何日で歩けるようになるか

軽度なら、数日で普通の歩き方に近づき、二週間から三週間で日常が戻ることが多い。 中等度なら、一か月から一か月半。スポーツへの復帰はさらに先になります。 筋肉と腱の境目に近い損傷や、大きく傷んだ場合は、それ以上かかることもある。

見た目の腫れと重症度は一致しません。内出血が数日後に足首やかかとの方まで下りてくることもあり、驚く方が多いのですが、これ自体は経過として珍しくない。 不安なら、その時点で一度診てもらう方が気持ちが落ち着きます。

いつストレッチを始めるか

痛みなく普通に歩けるようになってから。ここが目安。 最初は、壁に手をついてふくらはぎを伸ばす動作を、突っ張る手前でごく軽く。痛みが出る角度まで入れないこと。

その次に、膝を曲げた状態での伸ばしも加える。膝を伸ばした時と曲げた時では、伸びる場所が変わります。 どちらも二十秒ほど。翌日に痛みが増えないことを確認しながら、少しずつ範囲を広げていく。

伸ばすだけでは足りません。両足でのかかと上げから始めて、下ろす動作をゆっくり五秒かける。ここが回復の主役になります。 両足で問題なくできるようになったら、片足へ。

走っていいのは、いつか

判断は日数ではなく動作で。

痛みなく、左右同じ歩幅で歩ける。 階段を普通に下りられる。 片足でかかと上げが十回できる。 その場で軽く跳ねて、着地で痛みが出ない。

ここまで通ってから、ゆっくりしたジョグを短時間だけ。翌日に張りや痛みが出たら、一段戻ります。 順番を飛ばした人が、同じ場所を二度三度やる。逆に、退屈な段階を踏んだ人は、その後こちらへ相談に来なくなります。

繰り返しやすいのは、なぜか

傷んだ場所は修復されますが、元と同じしなやかさに戻るまでには時間がかかります。硬い部分と柔らかい部分の境目に、力が集中しやすい。

それに加えて、足首が硬い人はふくらはぎに負担が集中します。しゃがんだ時にかかとが浮くなら、そこが弱点。 片脚だけで蹴り出す癖、疲労がたまった状態での急な全力、寒い日の準備不足。条件が揃った日に、また同じことが起きます。

戻った後に、続けてほしいこと

かかと上げの、下ろす局面をゆっくり。片足で十回を二セットほど。走る習慣がある方は、これを週に何度か。 壁の前に立ち、つま先を壁から少し離して膝を壁へ近づける動き。足首の動く範囲を保つ作業です。 片足立ちを二十秒。目を閉じて十秒できれば上出来。

どれも数分で終わります。傷めた後に続けた人と、痛みが消えた時点でやめた人。一年後の差は、想像以上に大きい。

歩けるけれど痛い。この状態は、体がまだ工事中だと知らせている段階です。 工事中の道を全力で走る人はいません。今週の遠回りが、来月の一歩を軽くします。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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