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ボールを投げると肩が痛い原因|どこで痛むかで対処が変わる

あと一球だけ。それが積み重なった翌朝、腕を上げようとして肩の奥がうずく。 久しぶりのキャッチボールで張り切った次の日に、という方もいます。子どもが痛いと言い出して、慌てて調べている親御さんも多い。

投げると痛い、という一言では、やることが決まりません。動作のどこで痛むのか。ここを特定するところから始めると、話が一気に前へ進みます。

目次

投球のどの瞬間に痛むか

腕を後ろへ引いて、肩を大きく捻った位置。ここで肩の前が痛むなら、関節の前側に引っ張られる力が集中しています。

ボールを離す瞬間。肩の上や奥に鋭く来るタイプ。

投げ終わって、腕にブレーキをかける局面。肩の後ろが痛むのはこの時期に多く、減速の仕事を担う部分に負担が偏っています。

投げている最中は平気で、夜になってジンジン痛む。これは別枠。休養が足りていない状態が続いている合図なので、そのまま投げ続けない方がいい。

自分がどこで痛むか、シャドーピッチングでゆっくり動かすと分かります。鏡の前で、ボールを持たずに。

痛む場所の目安

肩の前側。腕を上げ切った位置や、捻り込む動きで出やすい。 肩の上、鎖骨の外側寄り。腕を横から上げる動作で響く。 肩の後ろ。投げた後の張りとして残ることが多い。 奥の方でぼんやり痛む、場所を指させない。ここは自己判断が難しい部類。

首から腕へしびれが走る、手に力が入らない。この場合は肩の話とは限らないので、まず受診を。

子どもの肩は、大人と同じに扱わない

成長期の骨には、まだ硬くなっていない部分があります。大人なら筋肉や腱で受け止める負荷が、その部分に集中することがある。

だから子どもが投球で肩を痛がった場合、様子を見るという選択を取らないでください。投げるのを止めて、整形外科で確認する。ここは強く言いたいところ。 痛みが出たり消えたりしながら、投げられてしまう時期があります。投げられるからと続けて、後から時間のかかる話になった例をいくつも聞いてきました。

球数や連投についても、所属している団体の基準に従うのが確実。基準がある競技は、理由があってその形になっています。

痛みを言い出しにくい子もいます。フォームが変わった、投げる距離が短くなった、投げた後に肩を触っている。大人が気づける材料は、案外あるものです。

投げられるうちに止めた人が、一番早く戻る

痛いけれど投げられる。この段階が一番判断に迷います。試合が近い、仲間に迷惑をかけたくない、事情はそれぞれ。

ただ、投げられる状態で二週間休んだ人と、投げられなくなってから休み始めた人では、戻るまでの日数がまるで違います。 痛みをかばったフォームで投げ続けると、肘や腰まで巻き込むこともある。一か所の話だったものが、三か所の話になる。

判断の材料はひとつでいい。翌日に痛みが強くなっているかどうか。強くなっているなら、その週は投げない。

肩が痛いのに、原因が肩にないことが多い

投球は、地面を踏んだ力を足から順番に伝えて、最後に腕へ渡す動作。どこかで伝達が途切れると、その分を腕が自力で作ることになります。

股関節が硬くて踏み込みが浅い。胸椎が回らず、上体の捻り戻しが使えない。肩甲骨が動かず、腕だけで振っている。 このどれかがあると、肩は毎回オーバーワークになる。

肩を休めても、原因が上流にあるままなら、復帰して数週間でまた同じ場所が痛む。繰り返している方は、ここを疑ってほしい。

自分で確かめる五つ

万歳をして、腕が耳の横まで上がるか。左右差はどうか。 背中で手を組めるか。投げる側だけ届かないなら、肩の後ろが硬くなっています。 うつ伏せで肘を曲げ、前腕を床の方へ倒す。投げる側だけ倒れないなら、内側へ捻る動きが減っている合図。 椅子に座って上体を左右へ捻る。回りにくい側があるか。 片足立ちを二十秒。踏み込む側でぐらつかないか。

三つ以上に心当たりがあるなら、肩だけ休めても足りません。

痛みが出た日から数日でやること

投げない。これが最優先。素振りや軽い遠投も含めて、投球動作を止めます。 熱っぽさやズキズキがあるなら冷やす方向で、十分ほど当てて外す。

腕の置き場所も考えたい。デスクで肘を前へ投げ出したままだと、肩は引っ張られ続けます。肘を机に乗せる。 寝る時、腕を頭の上へ上げる癖がある方は抱き枕を。横向きで投げる側を下にすると、朝に痛みが出やすい。

日常で腕を使う動作も減らします。買い物袋、荷物、洗濯物を高い位置に干す動き。肩は休ませているつもりで、意外と働いています。

動かせる範囲を戻す順番

肩から手をつけない。ここが要点。

まず胸。椅子の背もたれに背中の上部を当て、息を吐きながら軽く反らせる。次に、座ったまま上体を左右へ捻る。 次に肩甲骨。すくめて落とす、寄せて離す。腕ではなく背中で動かす意識で。 そして股関節。片膝を立てて、後ろ足の付け根を伸ばす。踏み込みの深さはここで決まります。

肩に触れるのは最後。丸めたタオルを脇に挟み、肘を体につけたまま前腕を外へ開く。軽い抵抗をかけて、小さく十回ほど。 うつ伏せで肘を曲げ、前腕を床の方へゆっくり倒す動きも入れたい。投げる側だけ硬くなりやすい方向です。

投球再開の段取り

痛みが消えた翌日に全力、これをやると振り出しへ戻ります。

まず短い距離で、山なりに軽く。翌日に痛みが出なければ、次の日に少し距離を伸ばす。 球数は日にちで区切るより、腕が疲れた感覚が出る前に切り上げる方が安全。 一日投げたら一日あける。この形を数週間続けてから、頻度を戻していく。 遠投や全力は最後。ここを最初に試したくなるのが人情ですが、順番を守った人ほど早く戻ります(泣)。

途中で痛みが出たら、一段前へ戻る。上り下りを繰り返しながら進むのが普通の経過。

受診を考えるサイン

・腕が上がらない、上げる途中で痛みで止まる ・力が入らない、グッと踏ん張れない

・夜、痛みで目が覚める ・肩の前や奥が腫れている、熱を持っている

・しびれ、指先の感覚の異常 ・数週間休んでも、投げ始めた途端に同じ痛みが出る

・成長期の子どもが痛みを訴えている

とくに最後の項目は、様子見をしないでください。

繰り返す人の、投げる前と後

寒い日にいきなり全力で投げる。これは定番の引き金。気温が低い日ほど、肩は温まるまでに時間がかかります。 準備なしで遠投から入るのも同じ。近い距離から段階を踏む。

投げた後の数分も見ておきたい。肩の後ろを軽く伸ばす、胸を開く、腕をだらんと下げて小さく回す。 投げっぱなしで着替えて帰る日が続くと、硬さが翌週へ持ち越されます。

疲れている日は、球数を減らす勇気を。フォームが崩れた状態で投げた一球が、その後の一か月を決めることがある。

肩の痛みは、投げ方の問題として語られがちです。実際は、踏み込む足や回らない背中が、肩に無理を言わせている場合の方が多い。 痛む場所を見つめる前に、力がどこで途切れているかを探す。そこに手をつけた人から、痛みなく投げられる日が戻ってきます。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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