腰痛を治そうと思ってストレッチをしているのに、なんだか悪化している気がする。
ネットで見た腰痛ストレッチをやってみた。良かれと思って毎日続けている。でも腰が楽になるどころか・前より痛い気がする…。もしかして、そのストレッチが腰痛を悪化させているのかもしれない。
腰痛のストレッチには、やってはいけない動きがある。自分の腰痛のタイプに合わないストレッチは、逆効果になることがある。整体師の視点から、避けるべき腰痛ストレッチを整理していく。
腰痛ストレッチで悪化する理由
腰痛には原因のタイプがある
腰痛と一口に言っても、原因はさまざまだ。筋肉の緊張・骨盤の傾き・反り腰・椎間板への負担・神経への影響など、人によって背景が違う。
重要なのは、腰痛のタイプによって・合うストレッチと合わないストレッチが変わるということだ。あるタイプには有効なストレッチが・別のタイプには逆効果になることがある。
ネットで見た腰痛ストレッチが・自分の腰痛のタイプに合っているとは限らない。万人に効く腰痛ストレッチは存在しない。この前提を知らずに・誰かに効いたストレッチをそのまま試すことが・悪化の原因になりやすい。
合わないストレッチが逆効果になる仕組み
自分のタイプに合わないストレッチは、痛みのある組織にさらに負担をかけることになる。
たとえば、前かがみで痛むタイプの腰痛の人が・さらに腰を丸める前屈ストレッチを続けると・痛みの原因となっている組織への負担が増す。反らすと痛むタイプの人が・腰を反らすストレッチをすると・同じように悪化しやすい。
良かれと思った動きが・痛みの原因を刺激し続けることで・腰痛が長引いたり悪化したりする。この仕組みを知ることが・正しいストレッチ選びの入口になる。
やってはいけない腰痛ストレッチ
急性期に伸ばす
ぎっくり腰など・腰痛の急性期にストレッチをすることは避けてほしい。
急性期は炎症が起きている時期だ。炎症のある組織に伸張刺激を加えると・炎症が広がり・回復が遅れる。急性期は安静が基本で・ストレッチは炎症が落ち着いてからにすることが大切だ。
痛みが強い・腰が動かせないほどの状態でストレッチをすることは・症状を悪化させるリスクがある。
反動をつけて勢いよく動かす
反動をつけて勢いよく体を倒す・ひねるストレッチは・腰への負担が大きい。
勢いをつけた動きは・筋肉や関節に急激な負荷をかける。特に腰は・急激な負荷に弱い部位だ。反動をつけたストレッチで・かえって腰を痛めることがある。
ストレッチは・ゆっくり・じわっと伸ばすことが基本だ。反動をつける動きは・ストレッチではなく腰への負担になりやすい。
痛みを我慢して伸ばす
痛みを我慢して限界まで伸ばすことは・腰痛ストレッチでは逆効果になりやすい。
筋肉は痛みを感じると・防御反応として緊張しようとする。痛いところまで無理に伸ばすと・かえって筋肉が硬くなる。痛気持ちいいを超えて・痛みが出るほど伸ばすことは避けてほしい。
腰痛のストレッチは・じわっと伸びる・心地よい範囲で行うことが大切だ。痛みは・体がそれ以上はやめてほしいと警告しているサインだ。
腰を強く反らせる動き
腰を強く反らせるストレッチは・腰痛のタイプによっては危険を伴う。
反り腰の人・腰を反らすと痛むタイプの人が・うつ伏せで腰を強く反らせる動きをすると・腰椎への負担が増し・悪化しやすい。腰の後ろ側の関節・椎間板への負担が大きくなる動きだ。
腰を反らせると脚にしびれが出る・痛みが強くなる場合は・特に注意が必要だ。この動きは避けてほしい。
腰を深くひねる動き
腰を深くひねるストレッチも・腰への負担が大きい動きだ。
腰椎は・本来あまりひねる動きに向いていない構造だ。腰を深く・強くひねると・腰椎の関節・椎間板への負担が増す。反動をつけて勢いよくひねる動きは特に危険を伴う。
体をひねるストレッチをする場合は・腰ではなく・胸の部分からゆっくりひねることが大切だ。腰を無理にひねる動きは避けてほしい。
タイプ別に避けたいストレッチ
前かがみで痛むタイプ
前かがみになると腰が痛む・座っていると痛むタイプの腰痛がある。このタイプは・椎間板への負担が関与していることがある。
このタイプの人が・腰を丸める前屈ストレッチ・膝を抱えて腰を丸める動きを続けると・痛みの原因への負担が増しやすい。前かがみで痛む人は・腰を丸める方向のストレッチに注意が必要だ。
反らすと痛むタイプ
腰を反らすと痛む・立っていると痛むタイプの腰痛がある。このタイプは・腰の後ろ側の関節への負担が関与していることがある。
このタイプの人が・腰を反らすストレッチ・うつ伏せで上体を反らせる動きを続けると・悪化しやすい。反らすと痛む人は・腰を反らす方向のストレッチに注意が必要だ。
自分がどちらのタイプか・前かがみと反らす動きでどちらが痛むかを確認することが・避けるべきストレッチを知る手がかりになる。ただし・自己判断が難しい場合や痛みが強い場合は・医療機関での評価を受けることをすすめる。
腰痛のときに比較的安全なアプローチ
腰痛のときに比較的安全に取り入れやすいアプローチがある。ただし・痛みが出る場合は中止してほしい。
股関節まわりをゆるめるストレッチは・腰への直接的な負担が少なく・腰痛の改善に関わることがある。仰向けで膝を立て・股関節をゆっくり動かす・もも裏をやさしく伸ばす動きは・腰への負担が少ないアプローチだ。
腰まわりをやさしくゆるめる動きとして・仰向けで両膝を立て・左右にゆっくり倒す動きがある。腰を強くひねるのではなく・心地よい範囲でゆっくり動かすことが大切だ。
腹式呼吸を意識することも・腰を支える体幹のインナーマッスルを働かせるアプローチになる。腰に負担をかけずに取り入れられる。
いずれも・ゆっくり・痛みのない範囲で・反動をつけずに行うことが基本だ。
ストレッチで足りないときのアプローチ
正しいストレッチを続けても腰痛が変わらない場合・ストレッチだけでは届かない原因があることがある。
骨盤のアンバランスが固定されている・股関節や胸椎の動きが深く制限されている・筋膜の癒着が進んでいる。こうした状態では・自分でのストレッチだけでは変化が頭打ちになりやすい。
整体では・自分のタイプに合わないストレッチで悪化させるリスクを避けながら・体の状態を確認したうえで・固まった部分にアプローチできる。腰痛のタイプを見極め・骨盤や股関節のバランスを整え・腰への負担の原因に働きかけることができる。
自己流のストレッチで悪化させるより・体の状態を見てもらいながら・自分に合ったアプローチを知ることが・遠回りのようで確実な方法になることがある。
腰痛のストレッチは・やり方を間違えると逆効果になる。自分のタイプを知り・避けるべき動きを理解し・安全な範囲で行うことが・腰痛と向き合う現実的なアプローチになる。

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