MENU

背中のこりの原因|ほぐしても戻るのは背中が働きすぎだから

肩甲骨の間に板が一枚入っているみたい。 ほぐしてもらった日の夜は楽なのに、翌日の午後にはもう戻っている。ストレッチをしても、伸ばしたその瞬間だけ。バキバキと音を立てて背伸びをしても、五分後には元通り…。

背中のこりが戻るのには、はっきりした理由があります。硬いから伸ばす、という発想が、そもそも合っていない場合が多い。

目次

背中は、縮んで硬いのではなく、引っ張られながら働いている

こりというと、筋肉が縮んで固まったイメージがあります。肩甲骨の間に関しては、それが逆のことが多い。

背中が丸まると、肩甲骨は外へ開き、その間の筋肉は引き伸ばされます。引き伸ばされたまま、倒れてくる上半身を支える仕事を一日中続けている。 つまり、伸ばされながら働き続けている状態。長く引っ張られ続けたゴムのようなもので、これを伸ばして楽にしようとしても、根本は変わりません。

ほぐした夜に楽なのは、働き詰めの筋肉が一時的に休めたから。翌日また同じ姿勢で支え始めれば、同じところへ戻る。戻るのは当然の流れです。

場所で、原因の候補が分かれる

肩甲骨の間、背骨の両脇。頭と腕の重さを支える場所。デスクワークと細かい作業に強く出ます。

肩甲骨の外側から脇腹にかけて。腕を使う仕事の後に張る場所。荷物、抱っこ、パソコン操作で肘を体から離している方に多い。

背中の下の方、腰との境目。座り姿勢で骨盤が後ろへ倒れていると、ここが折れ曲がって支える形になる。呼吸の浅さとも関係します。

片側だけがこる場合は、生活の偏りが手がかり。カバン、寝る向き、マウスの位置、利き手。両側なら、姿勢と呼吸の方を疑います。

頭の位置が、背中の仕事量を決める

頭は、体の中でいちばん重い部位のひとつ。それが肩の真上にあれば、支えるのに大した力は要りません。 前へ出れば出るほど、背中が引き止める力は跳ね上がります。てこの原理と同じで、少しのずれが何倍にもなって返ってくる。

画面を見る、手元を見る、スマホを見る。どれも頭を前へ出す動作。一日にその姿勢を何時間続けているかが、そのまま背中の疲労になります。 目の高さより低いものを見続ける時間の合計。背中のこりは、その記録みたいなものです。

呼吸が浅いと、背中が呼吸まで手伝う

肋骨が動いていれば、呼吸は横隔膜と肋骨まわりの筋肉で済みます。 背中が丸まって肋骨が動かなくなると、首や肩、背中の筋肉が呼吸を補助し始める。一分間に十数回、一日に何万回。背中は休む暇がありません。

息を吸って肋骨が横に広がる感覚がない方は、このパターンに入っている可能性が高い。 深呼吸をしても背中がふうっとゆるまないなら、呼吸の仕方そのものが背中に負担をかけています。

胸側が縮むと、背中は休めない

背中と胸は、綱引きの関係にあります。胸の前の筋肉が縮んで肩を前へ引き込むと、背中は負けないよう引っ張り返し続ける。

長年の丸まった姿勢で、胸側は短く固まっています。ここを開かない限り、背中は引っ張り返す仕事を降りられない。 背中をほぐして戻る人の多くは、胸側に手をつけていません。原因が前にあるのに、後ろだけを触っていた形です。

こりを作っている、日常の場面

デスク。モニターが低い、椅子が遠い、肘が体から離れている。三つ揃うと背中の仕事は最大になります。 スマホ。胸の高さで見る時間が長いほど、頭は前へ、肩は内へ。 細かい作業。手芸、料理、書類、細かい部品。手元を見続ける仕事は、どれも同じ姿勢を要求してきます。 運転。ハンドルへ腕を伸ばし、背中を丸めてシートに沈む。長距離の後の張りは、ここから。 育児。抱っこと授乳で、頭が下を向いたまま腕を固定する時間が長い。

それに冷えと緊張。寒い場所や気を張る場面で肩がすくむと、背中は縮こまったまま。本人は気づいていないことが多い。

内臓や別の原因を疑う場面

背中は、体の内側で起きたことが表に出る場所でもあります。次の場合は、こりとして扱わず受診を。

・食事の後や空腹時に決まって強くなる ・安静にしていても痛みが変わらない、夜に痛みで目が覚める ・発熱、体重の減少をともなう ・胸の痛み、息切れ、冷や汗が一緒に出る ・脇腹から背中にかけて痛み、尿の色や回数に変化がある ・手足のしびれ、力の入りにくさ

動きで変わるこりと、動きと無関係に続く痛みは別物。迷った時点で確認してもらう方が、結果として早く安心できます。

自分で確かめる四つ

壁に背中とお尻をつけて立ち、後頭部が壁につくか。顎が上がる、届かないなら、頭が前に出て背中が支えている。 万歳をして、腕が耳の横まで上がるか。上がらない分、背中で代償しています。 息を吸って、肋骨が横へ広がる感じがあるか。肩だけ上がるなら呼吸が浅い。 片側だけこる場合、いつも同じ側で荷物を持っていないか、寝る向きが固定されていないか。

三つ以上に心当たりがあるなら、背中をほぐすより先にやることがあります。

ほぐす順番を、入れ替える

背中から触らない。ここを変えるだけで、戻り方が変わります。

まず胸。椅子の背もたれの上端に背中の上部を当てて、息を吐きながら軽く反らせる。仰向けで丸めたバスタオルを肩甲骨の下に横向きで置く形でもいい。一分ほど。 次に肩甲骨。すくめて落とす、寄せて離す。腕ではなく背中で動かす意識で十回ずつ。 そして呼吸。座ったまま、吐く時間を吸う時間の倍ほどにして数回。肋骨が下がる感覚を待つ。

ここまでやってから、背中に触れる。同じ強さでも、ほぐれ方が違うはず。順番の問題だったと気づく方が多い。

背中は、伸ばすより使った方がゆるむ

引き伸ばされながら働いている筋肉に必要なのは、休憩と、正しい長さで働く経験。伸ばすことではありません。

うつ伏せで両手を体の横に置き、手のひらを外へ向けて、肩甲骨を寄せながら腕を床から浮かせる。五秒キープを十回。 座ったまま、肘を後ろへ引いて肩甲骨を寄せる。胸を張るのではなく、肩甲骨を背骨へ近づける感覚で。 ゴムバンドがあれば、両手で持って引き離す動きも入れたい。

正しい長さで力を出す経験を積むと、休んでいる時に力が抜けるようになる。逆説的に聞こえますが、ここが背中のこりの出口です。

続いている人がやめたこと

長年、肩甲骨の間の張りに悩んでいた方で、経理の仕事で一日中数字を追っていた。 ほぐしても戻るので相談に来られ、話を聞くと、モニターが手元の書類と同じ高さにあった。頭は常に前へ倒れたまま。

モニターを目線まで上げ、一時間に一度だけ背もたれで胸を開く。この二つを一か月続けたところで、夕方の張りが薄れてきた。背中には、ほとんど触っていません(笑)。

足したのではなく、支え続ける時間を減らした。それだけの話です。

背中のこりは、頭を支え、胸に引っ張られ、呼吸まで手伝わされた結果として出てきます。 硬いところを揉む前に、背中に仕事を押しつけている場所を探す。原因はたいてい前と上にあって、背中はただ耐えていただけです。

東京MTC学院では、骨盤・姿勢・全身のバランスにアプローチする整体技術を体系的に学べる環境を整えています。整体師・セラピストとして活躍したい方は、まずは無料体験・見学説明会へお越しください。
無料体験の見学説明会のお申込みはこちら

【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次