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尾骨部が痛い原因|座ると響く尾てい骨の痛みと座り方の工夫

会議の後半、椅子から立ち上がる瞬間にズキンと来る。 座り直すたびに位置を探して、そわそわしてしまう。仰向けで寝ると当たって痛いから、横向きでしか眠れない。

転んだ記憶がある方も、まったく心当たりがない方もいます。どちらも同じ場所が痛むのに、やることは違ってくる。 まずは、その骨がどこにあってどう当たっているのかを押さえるところから。

目次

尾骨は、本来なら座面に当たらない

椅子に座った時、体重を受けているのは坐骨。お尻の下に手を入れると触れる、左右一対の硬い出っ張りです。 尾骨はその奥、背骨の一番下の先端。骨盤が立った状態で座っていれば、座面には届きません。

ところが背中を丸め、骨盤を後ろへ倒して座ると、接地点が後ろへずれます。坐骨から尾骨側へ、じわじわと。 浅く腰かけて背もたれに寄りかかる、あの姿勢。長時間続ければ、当たらないはずの骨が当たり続けることになります。

心当たりのない痛みの多くは、ここから始まっています。ぶつけていないのに痛い、という状況には理由があるわけです。

痛みの出方で、背景が分かれる

しりもちをついた、階段を踏み外した、スノーボードやスケートで転んだ。はっきりした瞬間があるタイプ。

いつからともなく、じわじわと。座る時間が長い仕事、車の運転が多い生活。

出産の後から気になり始めた。

排便の時に響く、あるいはお通じが滞っている時期に強くなる。

寝返りや、仰向けから起き上がる動きで痛む。

どれに当てはまるかで、対処の優先順位が変わります。同じ尾骨の痛みでひとくくりにすると、遠回りになる。

転んで打った場合に、まずやること

痛みが強い数日は、座る時間そのものを減らします。立って過ごす、横になる、どうしても座るなら片方のお尻に体重を寄せる。 冷やすなら、タオルを一枚挟んで十分ほど。

そのうえで、整形外科で確認してほしい場面があります。

・立ち上がれないほど痛む、体重をかけられない ・見た目に腫れがある、大きな内出血が出た ・排尿や排便がしにくい ・お尻や太ももの裏にしびれがある ・数週間たっても、痛みがまったく変わらない

この部位は骨折していても手術に至らないことが多く、経過を見る方針になる場合もあります。それでも、折れているかどうかを知っているかいないかで、その後の過ごし方がまるで違う。 自己判断で無理に座り続けて、痛みを長引かせた方を何人も見てきました。

心当たりがないのに痛む場合

座り方が最有力候補。ただ、それだけでもありません。

尾骨には、骨盤の底を支える筋肉や、お尻の奥の筋肉が付着しています。長時間座って股関節が固まったままだと、この付着部が引っ張られ続ける。 デスクワークで太ももの裏とお尻が硬い方に、この形が多い。

冷えも関係します。冷たい椅子、冬場の床、薄着で長時間。 体重の増減や、椅子を替えたタイミングも見てほしい。硬い椅子に替えた週から始まった、というケースは珍しくありません。

自転車を再開した、長距離運転が増えた。こういう生活の変化も引き金になります。

産後に気になり始めた場合

出産の前後で骨盤まわりには大きな負荷がかかります。尾骨の痛みが残る方も、実際にいます。

ここで大事なのは、自己流で押したり動かしたりしないこと。組織が回復している途中の時期に、外から強い力を加えるのは得策ではありません。 まずは産婦人科の検診で伝えてみてください。必要なら整形外科を紹介してもらえます。

座る時の工夫と、無理のない範囲で体を動かすこと。この二つから始めるのが現実的です。

皮膚の状態も見ておきたい

尾骨のあたりに、赤み、しこり、できもの、膿が出る、繰り返し腫れる。この場合は骨や筋肉の話ではありません。 発熱をともなうなら、なおさら早めに受診を。皮膚科や外科の領域になります。

痛む場所を鏡で見るのは面倒ですが、一度は確認しておいてください。触ると熱い、押すと柔らかく波打つ感じがある。こういう情報は、受診の時に役立ちます。

座り方を、坐骨に戻す

いちばん効くのは、当たる場所を変えること。

深く腰かけて、坐骨で座面を捉える。骨盤を立てると、尾骨は自然に浮きます。 足裏を床につける。足が浮いていると、骨盤は後ろへ倒れやすい。椅子が高いなら台を置く。 背もたれには、寄りかかるのではなく、腰のあたりを軽く預ける。丸めたタオルを一つ挟むと形が保ちやすい。

クッションは、真ん中に穴があるタイプや、後ろが切れているU字型が座りやすいことが多い。尾骨の部分だけ接地しない形になっているものです。 ドーナツ型に頼り切るのは考えもの。一時的な逃げ道としては有効でも、座り方が変わらなければ、外した途端に元へ戻ります。

車のシートも見直したい。シートが後ろへ倒れていると、骨盤は寝たまま固定されます。背もたれを起こして、腰の後ろにタオルを一枚。

やらない方がいいこと

尾骨そのものを、押したり揉んだりする。デリケートな場所ですし、痛む一点に力を加えても状況は良くなりません。 痛いまま同じ姿勢で座り続ける。三十分に一度は立つ。それだけで午後の痛みが変わります。 硬い床に長時間、あぐらや正座で座る。床生活の方は、椅子の時間を増やす工夫を。

自分で骨を動かそうとする情報も見かけますが、真似しないでください(泣)。

家でできること

尾骨に触らず、周りから。

椅子に浅く腰かけ、片足を反対の膝へ乗せて数字の四を作り、背中を伸ばしたまま上体を前へ倒す。お尻の外側が伸びます。 仰向けで両膝を立て、左右へゆっくり倒す。骨盤が動く感覚を取り戻す作業。 四つんばいになって、息を吐きながら背中を丸め、吸いながら反らせる。骨盤を前後に傾ける練習として使えます。

もう一つ、呼吸。吐く時間を長くとると、骨盤の底にある筋肉もゆるみます。座ったまま、数を数えながら長く吐く。信号待ちでもできる。

どれも痛みが出ない範囲で。尾骨が当たる姿勢になったら、そこで中止してください。

トイレの時間も、見ておく

排便でいきむ時、骨盤の底には強い圧がかかります。便秘が続く時期に痛みが強くなる方は、そこが背景にあることも。

足元に台を置いて膝を高くすると、いきむ力が少なくて済みます。 トイレでスマホを見て長居する習慣があるなら、そこも見直したい。座り続ける時間が積み上がっています。

水分と食物繊維の話まで戻るのは面倒に感じるでしょうが、この部位の痛みとお通じは、意外と地続きです。

経過の見方

打撲なら、日ごとに痛みの範囲が狭くなっていくのが通常の流れ。数週間かけて、座れる時間が伸びていきます。 心当たりのない痛みは、座り方を変えた日から一、二週間で変化が出ることが多い。

一か月たっても同じ強さで痛む、範囲が広がる、しびれが加わる。この場合は、自己流で粘る段階を過ぎています。整形外科で確認してから進める方が早い。

尾骨は、座り方の癖が最後にたどり着く場所。 当たらない位置に戻してやれば、たいていの痛みは静かになっていきます。まずは椅子に深く座り直すところから、今日の午後を変えてみてください。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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