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お尻のコリ簡単セルフチェック|自覚しにくい硬さを場所別に見つける

腰の下の方が、いつも重い。もも裏は伸ばしても、翌日には元どおり。 お尻が硬いせいかもしれない、とどこかで聞いて、自分でつかんでみた。けれど、これが硬いのか普通なのか、比べる相手がいないから分からない…。

お尻のコリは、持ち主にいちばん届きにくい種類のもの。施術の場で、お尻がかなり張っていますね、と伝えると、たいてい意外そうな顔をされます。肩や首のように、ここがこっている、という手応えが本人に返ってこないんですよね。

手がかりは、触った感触よりも、動いた時の体の崩れ方に出ます。道具も広い場所も要りません。

目次

硬さが本人に届かない理由

座っている間、お尻は体重の下敷きです。何時間も押され続けた場所は、感覚が鈍ってくる。痛いとも重いとも言わないまま、硬さだけが静かにたまっていきます。

困りごとが顔を出すのは、別の場所。股関節を動かす役目からお尻が降りると、腰やもも裏、膝の外側がその穴を埋めることになる。悲鳴を上げるのは、代わりに働かされた側です。 肩こりなら、こっている場所と重だるい場所がほぼ重なります。お尻の場合は、そこがずれる。自覚しにくいのは、この仕組みのせいでしょう。

確かめる前に、条件をそろえておく

結果は、その日の体の状態で揺れます。前回と比べられる形で残すために、決めておきたいことがいくつか。

時間帯を固定する。朝と夜では、同じ動きでも硬さがまるで違うので。 ストレッチや入浴の直後は外す。ゆるんだ状態で測っても、普段の姿は見えません。 一つの確かめ方は、一、二回で切り上げる。繰り返すほど体が慣れて、結果がぶれていく。 そして、左右を必ず比べること。硬さの量より、左右差の方がずっと多くを語ります。

メモは、楽にできた、ぎりぎり、できなかった、の三段階で足ります。 途中でしびれや鋭い痛みが出たら、その確かめ方はそこで中止してください。

立ったまま、お尻をつかめるか

力を抜いて立ち、片方のお尻を手のひら全体でギュッとつかんでみてください。 表面の肉が指の間に集まり、下の骨の上を少し動く。これなら柔らかい部類。 指が滑ってつかめない、板のように平らで持ち上がらない。こちらは、座面に当たる大きな筋肉が硬くなっています。

次は、お尻の横。力を入れた時にくぼみができるあたりを、指先でゆっくり押します。 鈍く重く響くなら、横の筋肉に硬さがたまっている。押した瞬間に脚の方へビリッと走るなら、神経の通り道に当たっています。そこは押すのをやめてください。

鍛えている人の硬さとは別もの

つかんで硬いからといって、すぐにコリと決めつけなくていい。 運動を続けている人のお尻は、張りがあって当然です。見分けたいのは、力を抜いた時の状態。

立ったまま、お尻の力を完全に抜く。この時にふっと柔らかくなるなら、それは働ける筋肉の張り。 抜いたつもりでも硬いまま、あるいは左右で抜け方が違う。こちらが、ここで探したい硬さです。

縮める力とゆるめる力は、別の能力。縮める方だけ育って、ゆるめる方が置き去りになっている人も意外といます。

片方ずつ、お尻を締められるか

うつ伏せになって、右のお尻だけに力を入れる。次に左だけ。 左右とも同じように締められるなら、ひとまず合格。片側だけ締めようとすると、反対側や太もも裏、腰まで一緒に固まってしまう。こちらは、その側のお尻を単独で使う感覚が薄れています。

手のひらを当てて締めると分かりやすい。盛り上がる手応えがはっきり返ってくるか、ぼんやりしているか。 締めにくかった側と、さっきつかんで硬かった側。この二つが重なるなら、出番のないまま縮こまった硬さを疑っていい。

片足で立って、骨盤が流れないか

鏡の前に立って、片足を床から少し浮かせます。そのまま二十秒。見るのは足首ではなく骨盤です。

浮かせた側の骨盤が下がる。支えている脚の方へ、腰が横へ逃げる。上半身を大きく傾けて、どうにか釣り合いを保つ姿。 どれか一つでも出たら、立っている側のお尻の横が働けていません。支えている脚の膝が内へ入るかどうかも、ついでに見ておきたい。 自分では見にくいので、家族に後ろから見てもらうか、スマホで動画を撮っておく。次回と比べる時にも役立ちます。

階段で、お尻が働いているか

階段を一段上がる時、上げた脚と同じ側のお尻に手を当ててみる。 足を乗せて体を持ち上げる瞬間、お尻が硬く盛り上がれば、ちゃんと働いている証拠。何も変わらず、太ももの前ばかりが張るなら、お尻は仕事を太ももに任せています。

左右で比べると、差がはっきり出ることもある。 駅の階段がそのまま確かめの場所になるので、毎日の変化も追いやすいはずです。

椅子に座って、四の字の膝の高さを見る

椅子に浅く腰かけ、片方の足首を反対の膝の上へ。数字の四のような形です。 乗せた側の膝が、床と平行に近い高さまで下りるか。高く浮いたままか。

次に、背中を丸めずに、上体を少しだけ前へ倒します。 お尻の奥がゆっくり伸びていく感覚があれば、狙った場所に届いている。膝の内側や外側が痛む時は、股関節が動かない分、膝がひねられています。そこで止めること。

膝の高さの左右差は、そのままお尻の奥の硬さの差です。定規がなくても、目で見て分かるほど開いていることがある。 あぐらをかくと片膝だけ浮く人は、ここで差がはっきり表れます。

仰向けで、つま先の倒れ方を見る

仰向けで力を抜き、脚をまっすぐ伸ばす。そのまま、つま先がどちらへ倒れているかを眺めてみる。

左右が同じくらい外へ倒れているなら、ひとまず心配いりません。片側だけ大きく外へ倒れている場合は、その側のお尻の奥が縮んでいることがあります。脚を外へ回したまま、固まっている形。

もう一つ。片膝を両手で抱えて、反対側の肩の方へゆっくり引き寄せる。お尻の外側から奥にかけての伸び方が、左右で同じかどうか。 脚の付け根の前側が詰まって痛む時は、そこまで。力ずくで引き寄せる確かめ方ではありません。

靴の底と、立ち方の癖も記録になる

お尻の硬さは、足元にも跡を残します。

いつもの靴を裏返して、かかとの減り方を左右で比べてみてください。外側だけが極端に削れている、片方だけ減りが早い。こうした偏りは、歩く時にお尻が左右で同じ仕事をしていない証拠のひとつ。

電車を待つ時、体重をどちらの脚に乗せているか。思い返すと、乗せる側はほぼ固定されているはずです。 同じ脚に乗り続けるほど、乗せた側のお尻の横は伸ばされっぱなし。反対側は休んだまま、出番を忘れていきます。

硬さを育てている、暮らしの癖

身に覚えのあるものを数えてみてください。

・座っている時間が、起きている時間の大半

・脚を組むと、上に来る脚が決まっている

・後ろのポケットに財布を入れたまま座ることが多い

・柔らかいソファに深く沈んでくつろぐ

・車の運転が長い

・階段より、エスカレーターとエレベーター

・床に座ると、横座りやあひる座りが楽

多く当てはまるほど、ここまでの確かめ方のどこかで引っかかっているはず。結果と習慣を並べてみると、硬さがどこから来たのか、筋道が見えてきます。

結果の読み方、硬い場所ごとに出やすい不調

つかめなかった、座面側が板のようだった。 長く座った後の一歩目が重く、腰の下の方が張りやすいタイプ。椅子から立つ時に、よいしょと声が出ます。

片足立ちで骨盤が流れた。 歩くと腰の片側だけ疲れる、膝の外側が張る、階段で脚がぶれる。支える役目が、腰や太ももの外側へ回っています。

片方ずつ締めにくかった、階段でお尻が動かなかった。 太ももの前や腰が張りやすく、歩いた後に脚の付け根が疲れる。お尻の仕事を、周りの筋肉が肩代わりしている状態。

四の字で膝が高かった、仰向けでつま先が片側だけ大きく倒れた。 もも裏やふくらはぎのだるさ、あぐらの苦手さとつながりやすい。お尻の奥の硬さです。

どれも左右差が大きかった。 片側だけ腰が張る、決まった脚ばかり疲れる、といった偏りとして出てきます。

いくつも重なっていても珍しくありません。いちばん差が大きく出たものから手をつけると、順番に迷わずに済みます。

その腰の張り、お尻から来ているのか

腰が重い時、お尻を疑うべきかどうか。見当をつける方法があります。

お尻の硬い場所を、痛くない強さで十秒ほど押してみる。その間に、いつもの腰の重さや、もも裏の張りに似た感覚が少しずつ出てくるか。出てくるなら、お尻もその不調に一枚かんでいるかもしれません。 反対に、前かがみや後ろへ反る動きで腰そのものが鋭く痛む、脚にしびれが走る。この場合は、お尻より腰の側を先に確かめる順番です。

線を引けない時は、自己判断で片づけない方がいい。お尻に硬さが見つかっても、腰の側に別の理由が隠れていることもあるので。

確かめるのをやめて、相談した方がいい時

・お尻から脚にかけて、しびれや感覚の鈍さがある

・押すと、痛みが脚の先の方へ走る

・片足で立とうとしても、力が入らない

・じっとしていても痛む、夜に痛みで目が覚める

・熱が出ている、お尻の皮膚が赤く腫れている

・転んで打った後から始まった

・排尿や排便の感覚が、いつもと違う

こうした場合は、コリとして扱う範囲を外れます。お尻の痛みは、腰から来ていることもある。確かめ方を繰り返さず、医療機関で相談してください。

忙しい日は、二つだけ

全部やる時間がない日もあります。そんな時は、四の字の膝の高さと、片足立ちの骨盤だけ。

この二つで、お尻の奥と横、両方の様子がおおよそつかめる。座ったままと立ったまま、場所も選びません。 朝の身支度の途中でも、昼休みでも。続けるなら、手間は少ないほどいい!

硬さが見つかった日の、最初の一手

いきなり硬いボールで押し込まないこと。見つかった場所に合わせて、まず一つだけ変えます。

つかめないほど硬かった人は、座り続ける時間を区切る。一時間に一度立ち上がるだけで、押しつぶされる時間は途切れます。 骨盤が横へ流れた人は、横向きに寝て、上の脚を少し後ろへ引きながら持ち上げる。お尻の横が熱くなってくれば、狙いどおり。 締めにくい側があった人は、うつ伏せでその側だけをゆっくり締め、ゆっくり緩める。十回ほどで、感覚が戻り始めます。 膝が浮いたままだった人は、その四の字の形で背中を伸ばし、五回ゆっくり呼吸する。確かめた姿勢が、そのまま手入れになります。 左右で差が目立った人は、脚を組む向きとカバンを持つ側を反対にしてみる。

二週間後に、同じ条件でもう一度

時間帯、場所、服装をそろえて、前回と同じ確かめ方を繰り返します。

動く順番には傾向がある。先に変わるのは、四の字で膝が下りる位置と、片足で立った時のぶれ。つかんだ時の感触が変わるのは、その後です。 膝の位置がわずかに下がっただけで、もも裏の張り方が違ってくる方もいます。

何も変わらない時は、暮らしの癖をもう一度見直す。硬さを作る側が残っていれば、手入れはいつまでも追いつきません。

デスクワークの方で、四の字の左右差がなかなか縮まらなかった例がありました。聞けば、椅子の上で脚を組む癖があって、上に来るのは毎回同じ脚。その向きを交互にしただけで、次の確かめでは差が小さくなっていた。

座って過ごす時間が長いほど、お尻は黙って体重を受け止め続けています。 確かめる手段を持っておけば、腰や脚が音を上げる前に、その無言の硬さに気づけます。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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