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膝に水がたまる理由と対処法|抜くと癖になるのは本当か

目次

膝が重い、曲がらない。溜まっているときの体感

正座ができない。しゃがもうとすると途中で止まる。膝の前あたりがぱんぱんに張って、ズボンの生地が突っ張る。

膝に水がたまっている人の多くが、痛みより先に曲がらなさを訴えます。

歩けないほどではない。でも階段の上り下りで違和感が消えない。夕方になると重だるさが増す。膝のお皿の周りを指で押すと、ぶよぶよした感触がある。

自分で確かめる方法があります。膝を伸ばして力を抜き、お皿の上あたりを手のひらで下へ押しながら、お皿を指で軽く押し込んでみる。コツンと骨に当たる感じの後、押し戻される感覚があれば、中に液体が増えている可能性がある。

左右を比べてみてください。片方だけ膨らんで見える。お皿の輪郭がぼやけている。この見た目の差が、けっこう分かりやすい目印になります。

水はもともとある。増えるのには理由がある

まず誤解を解いておきます。膝の中に液体があること自体は、何も異常ではありません。

関節は袋で包まれていて、その内側の膜から液体が出ています。骨と骨の間を滑らかにして、軟骨へ栄養を届ける役目を持つもの。健康な膝にもちゃんと存在しています。

問題は量です。

普段はごくわずか。それが何倍にも増えたとき、袋が張って、あの重さと曲がらなさが出てきます。

膝に水がたまるという表現は結果を指しているだけで、原因ではありません。ここを取り違えると、水を抜けば解決するという発想に行き着いてしまう。実際には、なぜ増えたのかを追わないと同じことが繰り返されます。

なぜ増えるのか。膝の中で起きていること

袋の内側の膜が刺激を受けると、液体を多く出します。これが増える仕組み。

刺激の元はいくつかあります。

軟骨がすり減って、そのかけらが膜を刺激する。年齢とともに進む変化として、いちばんよく挙がるものです。すり減った面がこすれ合い、膜が反応して液体を増やす。

半月板の損傷。膝の中でクッションの役目をしている組織が傷つくと、その刺激で溜まりやすくなります。深くしゃがんだとき、膝をひねったときに引っかかる感覚がある人。

靭帯の損傷。スポーツや転倒で膝をひねった後、急に膨らんでくる場合。数時間のうちに膨らむなら、出血が混ざっていることもあります。

膝を強くぶつけた、繰り返し使いすぎた。作業やスポーツで膝を酷使した後に出てくるパターン。

そのほか、関節に炎症を起こす病気や、細菌が入り込んだ場合。こちらは腫れ方や痛み方が違ってきます。

原因ごとに、その後の道筋がまるで変わります。だから最初の見立てが肝心なんです。

たまりやすい人に共通する三つ

繰り返す方を見ていると、いくつか重なる特徴があります。

一つめ、太ももの前の筋肉がやせている。膝を伸ばす働きを担う場所です。ここが弱ると、着地のたびの衝撃を筋肉が受け止めきれず、関節の中へ直接届く。溜まっている期間に使わなかったせいで、さらにやせる。悪循環が回り始めます。

二つめ、膝が真っすぐ伸びきらない。溜まっていると膝は少し曲げた位置がいちばん楽になります。その姿勢でいる時間が長引くと、裏側が縮んで伸ばせなくなる。伸びない膝は歩くたびに前の筋肉を使えず、また衰える。

三つめ、体重の乗せ方が内側か外側へ偏っている。靴底の減り方が左右で違う人、O脚やX脚の傾向がある人。同じ場所に力が集中し続けます。

以前、水を抜いてもらった直後は楽なのに二週間で戻ると悩んでいた方がいました。膝を伸ばす動きを見せてもらったら、最後まで伸びきらない。裏側が縮んで、太ももの前がほとんど働いていなかった。抜くたび楽になり、また溜まる。そこを繰り返していたわけです。

抜くと癖になるのか

いちばん多い質問がこれ。

抜いたから溜まりやすくなる、という筋道ではありません。抜いた後に再びたまるのは、液体を増やしている原因がそのまま残っているからです。

蛇口から水が出ている洗面台を想像してみてください。溜まった水をすくって捨てても、蛇口を締めなければまた満ちる。すくった行為が原因ではない。

抜くことには意味があります。張りが取れて膝が曲がるようになる。抜いた液体の色や濁りを見れば、中で何が起きているか手がかりが得られる。細菌が入っているのか、出血が混じっているのか。診断の材料になります。

ただし、抜くだけで終われば同じ状態へ戻ります。原因への手当てと並行するかどうか。ここで差がつく。

自分で抜くことは絶対にしないでください。関節の中は清潔さが命です。

自分でできること、やってはいけないこと

熱を持って腫れている時期は、冷やすほうが楽になります。氷を袋に入れて薄い布越しに当て、心地よさが続く程度で切り上げる。

膝を心臓より高い位置に上げて休む時間を作る。座っているとき、足を台の上へ。寝るときは膝の下ではなく、ふくらはぎの下に折りたたんだものを置いて、膝が伸びた状態で上がるように。膝の下へ入れると、曲がった位置で固まりやすくなります。

体重を支える場面を減らす工夫も。長時間の立ち仕事、階段の上り下り、深くしゃがむ動き。溜まっている期間は控えめに。

一方で、完全に動かさないのは避けてください。じっとしているほど太ももの前がやせ、膝が伸びなくなります。

やってはいけないこと。腫れている膝を強く揉む、押し込む。熱を持っている時期に長風呂で温める。痛みをこらえて無理に曲げ伸ばしする。サポーターで締めつけたまま一日過ごす。

体重が膝へ乗る量は、歩くだけでも自分の重さの何倍にもなります。減量が難しい話なのは承知の上で、少しの変化でも膝への合計は変わってくる。

太ももの前を働かせる

いちばん取り組みやすいのが、これ。

仰向けか長座で、膝の下に丸めたタオルを置きます。そのタオルを膝の裏で押しつぶすように力を入れる。五秒キープして、抜く。膝を動かさずに筋肉だけ働かせる形なので、腫れている時期でも取り組みやすい。

慣れてきたら、仰向けで片脚を伸ばしたまま持ち上げる動き。反対の膝は立てておく。上げる高さは膝が浮く程度で十分です。ゆっくり下ろす局面を意識して。

椅子に座り、膝を伸ばして数秒止める。足首を手前へ起こしながら行うと、太ももの前へ力が入りやすくなります。

膝を伸ばす動きも一緒に。長座で座り、膝の裏を床へ押しつける。裏側が縮んでいる人は、この時点で膝が浮くはず。浮いたぶんが、いま失われている伸びです。

痛みが出る範囲までやる必要はありません。翌日に腫れが増したら、量が多すぎた合図。一段下げてください。

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【免責事項】
この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、医療的な診断・治療を代替するものではありません。体型改善・ダイエットを目的とする場合は、医療機関や専門家への相談をおすすめします。体の不調が続く場合は、医療機関への受診を優先してください。
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